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公式ブログ “Como esta! BIO PARK”

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ファーブル伊藤の生き物日記「2017年の世界のカブト・クワガタ展」

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 4月9日(日)で惜しまれつつも「嫌われる虫展」は終了しました。とても好評(?)だったのでまた近い内にパート2を行なおうかなと画策しているところです。
 本来は4月22日から開催予定だった恒例の「世界のカブト・クワガタ展」ですが、すでにカブト。クワガタへの展示換えが終了しました。これは担当者の仕事が早いためだったのか、嫌われる虫を逸早く終わなければならないという使命感だったのかは不明です。
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 今年も当館初お目見えという生きたカブトムシが登場しています。それは上の写真のカブトムシで、その名は「ミヤシタシロカブト」です。その名前のとおり昆虫研究家(昆虫標本商)の宮下さんの名前が付いている白いカブトムシです。本種は2004年に新種として発表されています。生息地域はメキシコの南部です。2年前にマヤシロカブトも当館初公開として展示しましたが、その子供たちは現在終令幼虫で早ければこの夏にもバイオパーク生まれのマヤシロカブトたちも展示できるかもしれません。シロカブト類は他にグラントシロカブトとティティウスシロカブトも展示しています。それぞれの特徴をご覧下さい。生体展示のもうひとつの目玉は、横幅が180cmもある水槽に「世界最大のカブトムシ」であるヘルクレスオオカブトの最大亜種を複数展示することですが、現在最終チェック中です。4月22日までには8匹での展示を行ないます。
 今回の生体展示は「世界最美のクワガタ」であるニジイロクワガタや「世界最大のクワガタ」で有名なギラファノコギリクワガタ、「世界最重量のカブトムシ」であるゾウカブトなど30種類のカブト・クワガタを集めています。
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また、標本ではカブトムシのなかまが標本箱で41箱、約300種類700点、クワガタムシのなかまは標本箱で65箱、約600種類2200点を展示しています。
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 その標本の内容ですが、通常は「ミヤマクワガタのなかま」とか「ゾウカブトのなかま」など分類別に収容しています。ただ、上の写真のように日本のクワガタとして収容している標本箱もあります。
 また、下の写真のようにギラファノコギリクワガタの亜種を集めて比較した標本箱もあります。他にも「7本足のカブトムシ」や「雌雄型のクワガタ」「大アゴが4本あるノコギリクワガタ」などの標本もあり、カブト・クワガタ好きにはたまらない世界になっていると自負しています。なお、以前に寄贈頂いたカブト・クワガタの本なども50冊程閲覧できるようになっています。
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 実は標本は今から夏休み前が一番充実した内容と数になっています。夏休みに入るとタッチングコーナーや販売コーナーに標本の場所を半分近く開けなければならないからです。このため、現在の106箱約900種類2900点の展示から半数近くに減ってしまうのです。タッチングより多くの種類の標本を見たい方は今が一番良いと思います。
 生体展示についても8月の終わりまでの3ヶ月間というロングランでの展示ですので、ここに記載した生体展示も種類が一部変わることはご了承ください。生体展示して死亡した昆虫たちのほとんどを標本として残しています。このため、初夏の生体展示が秋近くには標本として登場している場合もあります。