公式ブログ “Como esta! BIO PARK”
レッサーパンダのシイが死亡しました
シセンレッサーパンダのシイ(椎)が死亡しました。死亡日は2020年1月19日。19歳でした。
レッサーパンダの寿命は野生下では8-10年、飼育下では15年程度と言われていますので、長命な個体だったと思います。
シイは2000年7月13日広島市安佐動物公園生まれで、2004年1月7日に来園。2010年7月には、アイアイとの間に子供が生まれテルと名付けました(2011年に浜松市動物園へ移動)が、その後は残念ながら繁殖の機会がありませんでした。
これまでシイを可愛がってくださった皆様に心からお礼申し上げます。
シイの死亡により、当園のレッサーパンダの飼育数は3頭となりました。
ファーブル伊藤の生き物日記「カバの出目太が父親になりました‼」
昨夜(10月10日)にカバのモモは5頭目の子を無事出産しました。カバ担当者が15時30分頃にモモが産気づいていることに気付き、その夜の20時30分頃に出産しました。母子共に元気です。
旦那の出目太は4歳で父親になりました。当園ではモモの前の旦那であるムーが3歳で父親になったことを考えると早すぎるわけではありませんが、まだその自覚はないようなので、しばらく別居でモモにはゆっくり子育てに集中してもらいたいと考えています。
なお、母子は本日(10月11日)から公開しておりますので、かわいい赤ちゃんをぜひ早く見に来てください。
性別はオスで、名前はこれから考えます!
シロサイの「ドカチン」が死亡しました
長崎バイオパークで飼育していたシロサイの「ドカチン」(オス・1977年10月19日・アメリカ生まれ)が、2013年9月23日(月)未明に死亡しました。享年35歳。シロサイの寿命は30~40年とされており、死因は老衰によるものと思われます。
「ドカチン」はここ数年体力的な衰えが目立つようになり、特に気候が厳しい冬と夏は獣舎内で起き上がれなくなる事もたびたびありました。そのため、日曜と祝日に実施していた人気イベント「シロサイのえさやり体験」も、ここしばらくはお休みさせて頂き、体調管理に気を使いながら飼育をしておりました。亡くなる前日は普段通り展示場に出て朝の食事をとり、日中はお客様にその姿を見せてくれていましたが、夕方自分から獣舎に戻った後立てなくなり、未明に息を引き取りました。
「ドカチン」は1983年3月に、つれあいの「イチコ」とともに長崎バイオパークに来園して以来、多くのお客様にかわいがって頂きました。「ドカチン」がお客様から干草をもらって食べる「シロサイのエサやり体験」は、間近でシロサイを観察する事ができる人気のイベントで、お客様が差し出す干草を「バフッ」と一気に頬張るようすに驚かれた方も多かったのではないかと思います。
長崎バイオパークにとっても30年以上に渡り飼育してきた「ドカチン」を失ったことは、大変悲しく、また残念な事ではありますが、今はただ「ドカチン」が安らかに眠れるよう、スタッフ一同祈りたいと思います。
なお、「ドカチン」の死亡により、長崎バイオパークでのシロサイの展示は終了致しました。
これまで「ドカチン」に会いに来て下さったすべてのお客様に、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
【シロサイ「ドカチン」のプロフィール】
1977年10月19日アメリカ・サンディエゴ生まれ。長崎バイオパークには1983年3月19日に来園。以来2007年までつれあいの「イチコ」といっしょに飼育されていたが、2007年5月29日に「イチコ」に先立たれ、以降は1頭のみで飼育されていた。なお、残念ながら「イチコ」とのあいだに子どもは授からなかった。2013年9月23日未明に永眠。享年35歳。
ファーブル伊藤の生き物日記「大地は1歳になりました」
今日2013年6月16日はフサオマキザルの大地(ダイチ)君の1歳の誕生日です。
7月11日に母親のダイゴから育児放棄をされ、我々飼育スタッフでここまで育ててこれたことはとてもうれしく思います。
育児放棄の夜から私を含めた5名の飼育員が交代で大地を家に連れて帰り、夜間のミルクやおむつ交換など24時間体制でその面倒を見てきました。12月頃に離乳と共に夜間の世話を行なわない方針を考えましたが、生後半年の大地にとって精神的に母親代わりの我々がいない夜は耐えれなかったので、その後も自宅へ連れて帰り、世話をしてきたので、1歳の誕生日までたどり着けたことは、他の動物たちとはまた違って感慨深いものがありますね。
でも、大地の将来を考えるとオマキザルの群れで生活できることが本当の幸せだと考えていますので、これからはまず自立。そして仲間との合流。できれば父親になってほしいという願いもあります。
この写真は今日の誕生日のものですが、まだミルクを飲んでいます。でもその回数も減り、バイオパークの飼育事務所で一人のお泊りも出来るようになったのは少しずつではありますが、彼が精神的にも肉体的にも成長している証でもあります。
今日のお誕生日のプレゼントは何にしようかな。
カンガルーの赤ちゃん(真)
みなさんこんにちは!最新ニュースでもお伝えしていますが、長崎バイオパークでは現在(運が良ければ)お母さんの袋の中から顔を出すカンガルーの赤ちゃんをご覧頂く事ができます!
・・・でも、この「赤ちゃん」、実は生まれたてという訳ではなく、すでにお母さんの袋の中で半年以上を過ごしているんです。
カンガルーの本当の赤ちゃんは、2cm程度の大きさしかない、とても未熟な状態で生まれます。そんな小さな赤ちゃんでも、産道を出てからは、自力でお母さんのお腹をよじ登り、袋(育児嚢)にたどり着かなければいけません。無事に袋の中に入ることができた赤ちゃんは、袋の中にあるお母さんの乳首をしっかりと咥え、たっぷりとお乳を飲んで大きくなる事ができるのです。
通常は、その小さい赤ちゃんがいつ生まれたのか確認することが難しいため、バイオパークでは袋の中で充分育って、外に自分から顔を出した日を便宜的に誕生日としています。ですから「赤ちゃん」といっても、実際カンガルー的には「幼児」ぐらいなのかもしれません。
さて、そんなカンガルーの生まれたての赤ちゃんですが、どんな姿をしているのでしょうか?
実は、バイオパークの飼育スタッフが撮影した、超貴重な写真がありますので、ご紹介いたしましょう。こちらがカンガルーの生まれたての赤ちゃんです!
どうです?よく見ると黒い点のような小さな目があるのがお分かりでしょうか?お母さんの袋の入り口(上の方に見える黒い部分)に向け、一生懸命よじ登っている所です。
こちらがちょっと引いた構図です。お母さんのお腹に赤ちゃんが登っていった道筋が出来ていますね。赤ちゃんが登って行く間、お母さんはじっと仁王立ちで動かなかったそうです。
赤ちゃんがお母さんのお腹を登るスピードは結構早く、あれよあれよという間に袋の中に消えていったそうで、小さくても力強い「命」を感じますね。
そうして育った元気な赤ちゃん、お母さんの袋を出て飛び回る日ももうすぐでしょう。かわいい赤ちゃんに、どうぞ会いに来て下さいね!
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