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公式ブログ “Como esta! BIO PARK”

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ファーブル伊藤の生き物日記「春を探しに山へ」

 長崎県地方の春一番が2月16日だったと報道で知りましたが、ちょうどその日は公休でしたので、長崎県北部で一番高い山に行って来ました。
 目的は新春の恵みを見つけることでした。長年フィールドに出ていると様々な自然のその時がだんだん分かるようになってきました。ところが、標高600m付近では思いもよらず先週の雪が残っており不安が過ぎります。
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ノーマルタイヤではこれ以上進むのが心配のため、歩いて散策したところ、目的の植物が雪に負けずに顔を出していました。
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目的の新春の恵みとはふきのとうです。日当たりの良い雪が解けた場所には早くも花が咲いているものもありました。少しずつですが、季節は確実に進んでいるようです。
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 その後は昨年収穫した以外の新しい場所も見つけられたので、こんなにたくさん採れました。収穫したほとんどはこれを毎年待っている人に送りました。一部はその夜はてんぷらにして春の香りと独特のほろ苦い味を1年ぶりに堪能しました。
子供の頃は両親の実家がある長野県伊那市に春休みに行くと川や田んぼのまわりにたくさんのふきのとうがあったのを思い出しますが、長野県と比べるとふきのとうのでるのが約1ヶ月以上も早いことになります。
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 新春の恵みをたくさん収穫できた喜びはありましたが、山を見ると今年もこれから大変な時期が来ることを予感させる風景がありました。山の木々が緑色ではなく赤茶けた色をしているのです。特に今年は多く思われます。
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赤茶けた木は杉です。この当たりは植林地が多いので杉林や檜林がたくさんあります。その杉に近寄ってみるとたくさんの雄花がありました。まだ、この当たりは開いていないようです。
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 今のところ私は花粉症の経験がないのですが、バイオパークのある社員は花粉症に悩まされているのを長年見ていますので何時私もそうなるか心配であり人事ではありませんが、早く暖かくなって昆虫採集に出かけたいとウズウズしています。冬には採集に行っていないので休みには動かない為、体重も増加傾向で困っています。
 春は動物の出産ラッシュでもありますので、毎年この時期は春が待ち遠しいです。