ページの先頭です

ページ内を移動するためのリンク
本文へ (c)

公式ブログ “Como esta! BIO PARK”

このエントリーをはてなブックマークに追加

ファーブル伊藤の生き物日記「6月4日は『虫の日』だからヘルクレスオオカブト」

 ファーブル伊藤の生き物日記の3回目はファーブル伊藤の芸名(?)の由来である昆虫についてです。そもそも私がファーブル伊藤という芸名(?)を付けてくれたのは小学校3年生の担任の先生でした。そのころ東京都荒川区の下町で虫取り網を持ち、公園や他人の庭に入り込み、セミなどを取っていたことから先生に付けられたあだ名です。
「これからファーブル伊藤君が昆虫について解説をするから聞くように!」と打ち合わせなしの無茶振りをされながら、でも意外と心地よく同級生に説明をした少年時代でした。ですから、この芸名(?)を背負ってから早40年となっています。

 今回は5月26日から始まった私の大好きなイベントである『世界のカブト・クワガタ展』についてお話しましょう。現在、昆虫館で展示している生きた昆虫で一番の人気はやはり『ヘルクレスオオカブト』でしょう。最大で18cm近くにもなる世界最大のカブトムシです。よく名前をヘラクレスではないかと言われますが、正式和名は『ヘルクレスオオカブト』ですが、ヘラクレスの方が最近一般的になっているようです。バイオパークでの表示は『ヘルクレス』にしていますが、学名の『hercules』をカタカナ表記にするときにどう読むかの話なのでどちらでもいいのかなと最近私も混同しています。
 以前は遥か南米から空輸されていましたが、現在は国内繁殖個体が多く流通しており、個人での飼育もできるようになっています。今年も現在2頭の個体を飼育していますが、両方とも長崎生まれの『ヘルクレス』です。毎年夏休みになるとこの『ヘルクレス』を帽子に乗せて記念撮影を行っています。子供たちは帽子に大型のカブトムシが乗っているので、その重量感とカブトムシが見えない恐怖で顔が引きつっている姿を良く見ます。
 しかし、私の子供時代には『ヘルクレスオオカブト』は図鑑か標本でしか見ることができない珍しい昆虫でした。生きたものは輸入が禁止されていたこともあり、1998年7月にバイオパークでは輸入禁止生物の輸入許可を取り、初めて入手できたときはファーブル伊藤も大興奮で爪による傷も自慢話になっていました。その後、規制緩和され、生きた外国の昆虫たちが日本国内の展示施設などで見られる時代が来たことは本当にうれしいことです。

今、バイオパークの昆虫館では30種類を超える外国産のカブト・クワガタを飼育しています。世界最大のクワガタであるギラファノコギリクワガタや世界一美しいクワガタと言われるニジイロクワガタ、世界一重いカブトムシであるゾウカブトのなかまなど見ていただきたい昆虫の名前を挙げれば、きりがありません。
 是非バイオパークの昆虫館に来てください。きっとあなたも感動します!そして少年時代を思い出します!なぜ、そんなに昆虫館ばかりPRするかというと、現在ファーブル伊藤が昆虫たちの飼育担当をしているからなのです。
バイオパークの身近なスタッフは昆虫館とは呼びません。昆虫館を『伊藤の館』と呼んでいるのです。まあ、いいですけどね。昆虫大好きですから。
faburu20120601.jpg