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公式ブログ “Como esta! BIO PARK”

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24年間ありがとう・・・シロサイの「イチコ」が永眠しました

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長崎バイオパークで飼育していたシロサイの「イチコ」(メス・1968年8月30日・南アフリカ生まれ)が、2007年5月29日(火)午後3時00分に亡くなりました。享年38歳。死因は老衰によるものと思われます。
「イチコ」の体力的な衰えが顕著になり始めたのは、2005年頃から。特に気候が厳しい冬と夏は体力の消耗が激しく、今年に入ってからはスタッフが頻繁に健康状態をチェックしていました。その後5月25日には獣舎内で起き上がれなくなり、最後は飼育スタッフが見守るなか、穏やかに息を引き取りました。
「イチコ」が長崎バイオパークにやってきたのは、1983年3月。以来、オスの「ドカチン」とともに、バイオパークを訪れた多くのお客様を楽しませてくれました。毎週日曜と祝日におこなっていたシロサイの“えさやり体験”は、「イチコ」と「ドカチン」がお客様から干草をもらって食べる人気のイベントでした。「イチコ」の在園中(1983年3月~2007年4月)、長崎バイオパークには約690万人のお客様が訪れました。
「イチコ」は長崎バイオパークの飼育動物のなかで最年長、また国内で飼育されているシロサイのなかでも2番目に長寿(2006年12月時点)の個体であり、天寿をまっとうした大往生でした。

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長崎バイオパークでは、6月1日(金)に社員参列による「イチコの告別式」を行い、イチコにお別れをしました。24年の永きに渡り、お客様を楽しませてくれた「イチコ」には、本当に感謝の言葉しかありません。これまで本当にありがとう、そして、安らかに。

【シロサイ「イチコ」のプロフィール】
1968年8月30日南アフリカ生まれ。長崎バイオパークに来園したのは1983年3月22日。以来約24年間にわたり夫の「ドカチン」といっしょに暮らす。残念ながら、「ドカチン」とのあいだに子どもは授からなかった。2007年5月29日午後3時00分に永眠。享年38歳。人間の年齢でいうと80歳位と思われる。