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公式ブログ “Como esta! BIO PARK”

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春にキラめく魚たち展を開催中です

3/24から7/1まで、長崎バイオパークでは特別企画展として、「春にキラめく魚たち展」を開催しています。

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この企画展の主役となるのは、「タナゴ」たちですが、この「タナゴ」という魚をみなさんご存知でしょうか。子供のころ、近くの小川や池などで見かけたという方もいらっしゃると思いますが、タナゴはコイ目コイ科のうちタナゴ亜科に分類される淡水魚たちで、大きさは4~10cm程度の小さな魚たちですが、産卵の時期になるとオスに鮮やかな婚姻色が出ることと、メスが長い産卵管で二枚貝の中に卵を産みつけることが特徴です。ちなみに、海釣りなどをされる方には「ウミタナゴ」という魚もよく知られていると思いますが、こちらは名前こそ似ているもののまったく別の魚となります。
現在日本には、十数種類のタナゴたちが分布していますが、今回の企画展ではその中から12種類のタナゴたちを展示しています。

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ニッポンバラタナゴタイリクバラタナゴ

このタナゴたちの中でも、バラタナゴ(薔薇タナゴ)属はその名前が表す通り、あざやかな紫や赤の婚姻色が美しく、観賞魚としての人気も高いのですが、もともと日本固有種だったニッポンバラタナゴは、中国から移入されたタイリクバラタナゴとの交雑やブラックバスやブルーギルによる捕食など、外来魚の影響で絶滅の危機に瀕しており、今では純粋種は九州北部など、ごく一部の地域にしか生息していません。今回は、この希少な「ニッポンバラタナゴ」と「タイリクバラタナゴ」を隣の水槽に入れて展示していますので、両者の違いを観察しながら、外来魚問題について少しでも多くの方々に考えてもらう機会になればと思っています。

この「春にキラめく魚たち展」は、アマゾン館の1階ブース(お帰りの順路)で実施しています。

(展示種)
ニッポンバラタナゴ、タイリクバラタナゴ、カゼトゲタナゴ、アブラボテ、カネヒラ、ヤリタナゴ、マタナゴ、イチモンジタナゴ、アカヒレタビラ、シロヒレタビラ、セボシタビラ、ゼニタナゴ

※生物の展示は、都合により予告無く変更させていただく場合があります。あらかじめご了承下さい。