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公式ブログ “Como esta! BIO PARK”

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ファーブル伊藤の生き物日記「カバの百吉くんは旭山動物園へ」

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 2011年5月28日に生まれた2歳のカバの百吉くんは7月2日に北海道旭山動物園へ出発することになりました。以前もお話しましたが、オスのカバは2歳くらいまでが母親と一緒に飼育できる限界と私は思っています。
 百吉くんが生まれた後すぐに受け入れ先の動物園を探していましたが、なかなか見つからずにいた2012年2月6日に旭山動物園の園長さんから百吉が欲しいと電話があったのです。その日は奇しくも父親のムーが死亡した日でした。本来ならようやく行き先が決まったことでうれしく思うのでしょうが、父親が死亡したその日だったので、2頭同時にバイオパークから去ってしまうという悲しさに包まれてしまったものでした。
 でも今は、一番有名な旭山動物園で人気者になると確信していますし、新しいカバ舎も建設中とのことですので、彼にとってこんなに幸せなことはないだろうと思っています。旭山動物園には現在お婆ちゃんのカバが1頭しかいませんが、近い内にかわいいお嫁さんを見つけていただけることでしょう。
 私も老後の楽しみとして妻と行く、バイオパーク出身のカバの子孫を追う旅を考えていました。北海道旭川市に百吉に会いに旅が出来ること(北海道の昆虫採集も!)今から楽しみです。

※バイオパークで百吉に会えるのは2013/7/1までになります。

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ファーブル伊藤の生き物日記「17年ぶり4回目」

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 17年ぶり4回目と書くとなんだか甲子園に出場の発表みたいですが、これは6月4日15時頃に出産したカバのノンノンの出産の記録です。年齢は33歳。なんと17年ぶり4頭目の出産です。2頭目、3頭目が人工哺育だったので子育てとなると1頭目のトット(1984年生まれ)以来29年ぶりになります。生まれた子はオスでした。今回は水中で出産したようです。母性本能とはすばらしいもので、この長いブランクも感じないほど上手に子カバの世話をしています。片時も離れることはなく、いつも寄り添って過ごしています。水中での授乳も出産したその日から確認されています。
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 この出産でバイオパークのカバは5頭となりました。国内の動物園において一箇所で飼育している数としては日本最多となります。現在は生まれた子とその両親のドンとノンノン、そしてこの子のお姉さんのモモ、モモの子の百吉です。そういえば百吉から今回生まれてきた子の関係はモモお母さんの弟なのでおじさんにあたります。甥が先に生まれて、叔父が後から生まれたのです。百吉も2歳になりましたが、自分より小さいカバに興味津々のようで柵越しながら常に気にして見ているようです。
 名前はまだ付けていませんが、6月4日の『虫の日』という私にとって重要な日に生まれたので、カブトとかクワガタとかホタルとか、虫の名前を考えてしまいます・・・・。さて、どうしょうかな。
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