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公式ブログ “Como esta! BIO PARK”

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ファーブル伊藤の生き物日記「春の昆虫」

4月に入り長崎バイオパークの園内でも昆虫たちの活動が始まっています。

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一番目にするのはアメンボが水面を泳ぐ姿です。アメンボは3月中旬くらいからで、だんだんその数を増しています。成虫で越冬するのですが、暖かくなってどこからか次々と現れます。一番観察しやすいのがカピバラの池でしょう。すでに多い日は50匹くらい観察しています。
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 1匹だと思って良く見ると脚の数が多いことに気が付きます。オスがメスの上に乗り、メスを他のオスから奪われないようにしているようです。時々1匹が近寄ると体当たりをして追い払います。
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 また、別の池を網で探ってみるとクロスジギンヤンマの幼虫(ヤゴ)が採れました。
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他にもミズカマキリを複数採集しました。
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池の泥が付着しているので秋から今まで水中で越冬していたようです。
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 草むらには羽化したばかりのシオヤトンボが翅を休めていました。トンボは一般に夏や秋のイメージの昆虫ですが、春に最初に羽化するトンボはいつもこのシオヤトンボです。春トンボと改名したいくらいの春のトンボです。
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次に出てくるのがニシカワトンボです。この時期は道端で日光浴をしている姿を見ることが出来ます。4月6日には南西諸島などから飛翔してくるウスバキトンボも確認しています。
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 他にも成虫越冬したキチョウも園内で撮影出来ました。なお、園内ではこの春に見られた昆虫で美しいハンミョウやアゲハチョウ、クロアゲハなどは動きが素早くて撮影出来ませんでした。春だけに現れる可憐なツマキチョウも見かけましたが全く静止せずに飛び去ってしまいました。
 これからの時期は昆虫など生き物が活発になっていきます。園内でも様々な生物たちの営みが見られるでしょう。個人的にはわくわくのシーズンが始まります。