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公式ブログ “Como esta! BIO PARK”

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ファーブル伊藤の生き物日記「落ち葉の下は幼虫がいっぱい!」

 ファーブル伊藤としては昆虫が活動盛んな春から秋にかけてはその姿を追い求めて山や里をさまよっていますが、冬になると冬眠のクマのように動かなくなってしまいます。
 でも冬にしか体験できないこともあります。それはカブトムシの幼虫捜しです。日本産のカブトムシの一生は夏に成虫になり、それらが産卵した卵が夏から秋にかけて幼虫になります。その幼虫はたくさん腐葉土を食べて成長し、翌年の初夏に蛹になります。
カブトムシの幼虫採集①-②.jpg 
 長崎バイオパークの園内にはクヌギ林はありませんが、夏になるとコナラやクリ、イボタ、タブノキなどの樹液を吸っている姿が見られます。
 メスはその餌場の近くの腐葉土や堆肥に卵を産み付けるのですが、園内の数箇所に順路掃除をした時に出る落ち葉を集めて置く場所があります。そこにこの時期になると丸々と太った幼虫がたくさんいるのです。            カブトムシの幼虫採集①.jpg
 その幼虫たちを掘り出すのがイモほりをするようでとても面白いのです。落ち葉を掻き分け、その下の腐葉土になっているところを注意して堀っていくとコロコロと白く丸い幼虫が出て来ます。これらを集めておき、夏の昆虫館のタッチングコーナーで使用します。
カブトムシの幼虫採集②-②大量.jpg
 今年も居そうだなと思っていたところからたくさん採集できました。夏に立派な成虫となり、お子様たちがふれあって喜ぶ顔を想像しながら大切に育てていこうと思います。