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公式ブログ “Como esta! BIO PARK”

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ファーブル伊藤の生き物日記「世界の昆虫展」

 現在、昆虫館では『世界の昆虫展』を行っています。その展示内容の一部をご紹介しましょう。
 まず、生きている昆虫たちですが、ハナカマキリとカレハカマキリです。両種は擬態をしている昆虫として有名です。擬態とは自分の体を何かに似せ、敵などから身を隠す生き物の状態のことです。
 このハナカマキリとカレハカマキリはとても上手に擬態しています。ハナカマキリはランなど白色やピンク色花の上にいると敵もえさとしているハチ、アブなどの昆虫もハナカマキリの存在に気がつくこともなく、捕食されてしまいます。成虫よりは幼虫の方がより擬態が完璧に見えます。特に中脚・後脚には花弁のようになっており、腹部と頭部を合わせて六輪の花のように見えます。
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 カレハカマキリはその名前のとおり、枯葉にそっくりです。落ち葉や枯れ木にいるとその姿は完全に隠れてしまいます。
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カマキリ以外の生きた昆虫としては、世界最大級のゴキブリであるモグラヨロイゴキブリやヘルクレスオオカブト、ギラファノコギリクワガタなどもその種類最大の昆虫たちです。水生昆虫では日本産のタガメ、ゲンゴロウ、ミズカマキリもいます。また、昆虫ではないのですが、昆虫に似た生き物としてローズヘアータランチュラ、ダイオウサソリも展示しています。

 標本としてはセミ、チョウ、ガ、バッタ、ナナフシ、トンボ、ハチ、カミキリムシなどの世界最大級の種類やおすもうさんに似たジンメンカメムシ、バイオリンの形そっくりなバイオリンムシなど大きい!きれい!面白い!かっこいい!などと思わせるたくさんの昆虫標本を揃えています。
ぜひこの機会に昆虫の世界を覗きに来てください。