ページの先頭です

ページ内を移動するためのリンク
本文へ (c)

公式ブログ “Como esta! BIO PARK”

このエントリーをはてなブックマークに追加

カピバラのアキが死亡しました

カピバラのアキが10月18日の夕方死亡しました。

20121021aki01.jpg
(2012年10月13日撮影)

アキは2005年11月生まれの6才で、10月13日に2頭の仔を出産したばかりでした。直接の死因は脱水症状によるショックですが、1年ほど前から下痢が続いており、各種の検査や投薬を継続して行なっていたものの、改善が見られず体力が低下していた所へ、今回の出産が負担になったものと思われます。

獣医師による解剖の結果、盲腸に異常があり下痢をしていたことが確認されました。

アキは、バイオパークのカピバラの群れの中では最も強かった個体で、露天風呂などでは他の個体を追い出して悠々とお湯を楽しむ様子から「露天風呂の女王」と呼ばれて人気がありました。まだまだこれから多くの仔を育ててくれるものと飼育員一同楽しみにしておりましたが、今回の結果について非常に残念に思っております。

残された2頭の仔は、通常であれば人工哺育を試みる事になりますが、そうすると将来的にバイオパークのカピバラの群れに入れなくなってしまう可能性が高く、今回私たちは9月に先立って2頭の仔を出産していたフジコに、アキの仔を託す事を選びました。

カピバラは、群れの他の個体が生んだ仔でも、自分の仔と同様に子育てをしてくれる事が多く、過去当園でも母親が急死した際に残された数頭のカピバラを、無事他のカピバラが育て上げてくれています。

以上のような理由により、先週から予定していたフジコとその仔のふれあい展示は、しばらく延期させて頂く事になりました。現在は状態が良ければ柵越しにフジコと4頭の仔をご覧頂く事は可能です。楽しみにして頂いていた方には申し訳ございませんが、どうぞご理解くださいますよう、よろしくお願い致します。

現在、バイオパークの展示場には今回の仔の他にも、アキが昨年11月に生んだ4頭の仔のうち、ユズ、ザボンの2頭が、福岡の「トリアスふれあい動物園」にはヒノキ、ゴエモンの2頭がそれぞれ飼育されておりますので、アキ同様に見守って頂ければと思います。

これまで、アキを可愛がって下さいまして、誠にありがとうございました。