公式ブログ “Como esta! BIO PARK”
カピバラの赤ちゃん保護作戦
2008年9月10日、カピバラの赤ちゃんが3頭生まれました!母は「どんぐり」、父は「武」です。
通常、出産が近いメスは、赤ちゃんをカラスから守るために展示場のすみの隔離用の柵内に移動しておくのですが、今回まだ大丈夫だろうと思っていたところ、夜中のうちに展示場の池の真ん中にあるオマキザルの島で出産をしていました。
と、いうコトで、赤ちゃんたちと母親たちの保護作戦のはじまりです。
どんぐり:「何だか池の周りがさわがしいようだけど、何かしら?」
飼育員たちが集まってきたのを見て、どんぐりもけげんそうです。
まずは、赤ちゃんたちの捕獲のため、親子をとりあえず引き離さなければなりません。
飼育員:「どんぐりー、ちょっと向こうに行っとってね。ホラホラ」
どんぐり:「フガッ!赤ちゃんに何かしたら許さないわよっ!(怒)」
ふだんののんびりした様子とはうってかわって、激しい鳴き声で飼育員を威嚇します。
追い立てられてシブシブ池の中へドボン!
どんぐりは池の中を泳ぎ回り、なかなか隔離柵のある陸場にあがろうとしません。
しきりに島のほうを気にしています。
どんぐり:「赤ちゃんたち、大丈夫かしら・・・」
いよいよ捕獲の開始です。赤ちゃんたちを傷つけないように・・・どこかな?ここかな?
他のカピたち:「お、島の方でナンかはじまったぞ。ナンダナンダ」
みんな野次カピですね。
「よし!捕獲!」 とりあえず1頭捕獲しました。
生まれたてなのに、けっこうすばやく動くので飼育員も大変です。
このあと、他の2頭の捕獲も無事終了しました。早く母親の元に届けねば・・・
飼育員:「どんぐりー、待っとけよー。急げ急げ!」
フサオマキザルのボス見習いフサオ:「ボクに断りも無くシマをあらされちゃぁ困るんだよね」
フサオは事後点検に余念がありません。
捕獲した3頭の赤ちゃんたち。幸いにもカラスにイタズラされる事も無くみんな無事でした。
「おかあさんどこー?」という感じでピルピル鳴いています。
今日生まれたばかりとは思えないほどしっかりした元気な赤ちゃんたちです。
赤ちゃんたち:「えっと、ここはドコだろう。お母さんはどこかな?」
一足先に隔離柵の中に収容されていた「どんぐり」と、感動の?再会です。
どんぐり:「みんな無事でよかったわ。さぁ、ついていらっしゃい!まずは崖のぼりよ!」
と、いうことで、赤ちゃんたちは、今日も元気にお母さんの後ろをいっしょうけんめいついて回っています。
元気な赤ちゃんたちにどうぞ会いに来てくださいね。
「ねぇ、待ってよー」
オシマイ
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