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公式ブログ “Como esta! BIO PARK”

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アタラシイ コイ ヲ ゲット シマシタ!

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暖かくなってきたと思っていたら、一転して真冬に逆戻りしてしまったかのように寒かった今日の午後、入園してすぐのトトーラの池のほとりには、ウェットスーツに身を固めた飼育員たちと、地元の熱帯魚屋のご主人の姿がありました。さて、今日のミッションは何でしょう?(最近、トトーラの池ネタは毎度ウェットスーツですが・・・)

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魚網を前に、真剣な顔で取り扱い方法を聞き、作戦を練ります。
ご主人「こっちが上で、こっちが下になるとさ。30メートルぐらいあるけんね」
飼育員「ふむふむ、なるほど」

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ご主人「準備はよかね?そしたら行くバイ」
飼育員「よーし、行こう!みんなコケんなよ!」 ザブザブザブ・・・・
トトーラの池の水底は泥で大きな石があったりするので、けっこう歩くのが大変です。

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網を入れていく様子を、池の上の住人クモザルも何事かと見守っていますが、気になるコトもあるようです。
クモザル「あの青か服の人は、何で池に入って来るとやろか。あっちいけ!カァッ!」
飼育員以外の人が池に入るのを快く思わないようで、ちょっと威嚇などしてみたり。ゴメンゴメン、すぐ終わるからね。

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池を囲むように少しづつ網を広げていきます。ザブザブ、ザブザブ。

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広げた網を閉じたら、今度は慎重に狭めてゆき、範囲がだいぶ小さくなった所でタモ(玉網)が入りました!しかし、大きいタモです。何が入るのかというと・・・

さて、今日のミッションはもうお分かりですね。トトーラの池の「鯉」の捕獲作業でした。

捕獲してどうするのかというと、園内のカピバラやカバの池に放流すると、彼らの糞などを食べてくれるので、水質改善に一役買ってくれるという訳です。これも生態系を利用したバイオパークの浄化のしくみのひとつです。

各池に放された鯉たちは、大雨などで増水するとまたこのトトーラの池に流れ戻ってきてしまう事もあるので、こうして捕まえてもとの池に戻します。

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少しずつ範囲を絞り込み、網がだいぶ狭くなってきました。冷たい水の中、鯉たちとの格闘は続きます。
ご主人「まだ中におるやろ?ほら、そっちそっち!」
飼育員「あ、おったおった!こっちこっち!いいぞ!よし、ゲットォォォォォ!!」
全長50cm以上の鯉になると、タモですくった後もひと苦労。暴れ方もハンパではありません。

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この後、もうひと網入れた所でミッションは無事終了。今日の漁獲高は鯉18匹とフナ60匹でした。予定よりはちょっと少ないけど、相手も生き物ですからそう簡単には捕まってくれませんよね。足りない分はまた後日、かな?

という事で、ご主人も飼育員のみんなも、どうもお疲れ様でした。くれぐれも風邪ひかないようにね・・・