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公式ブログ “Como esta! BIO PARK”

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【ふれあい取扱説明書 その8】「ふれあい」へのこだわり

これで「ふれあい取扱説明書」はこれからも追加予定ですが、連載はここでいったん終了です。最後にちょっとだけ「こだわり」をお伝えしたいと思います。

長崎バイオパークの動物たちはペットとは違います。動物園という環境で人間に慣れ、人間と共存していくことを選んだ「野生」に近い動物たちです。
彼らの目から見ると人間はどう見えるでしょうか?嬉しくって駆け寄ってくる姿が、追いかけられているように感じるかもしれない。愛おしくって抱っこしようとする手が、捕まえようとする手に見えるかもしれない。バイオパークの「ふれあい」はそんな心を感じて、お互いを思いやる「きっかけ」であってほしいのです。
でもお互いを思いやることは隔絶された空間ではできません。これは私たちにとって難しい問題です。お客様と動物とが同じ空間を共有するならば、お互いがお互いを傷つけてしまう可能性もあるからです。この問題を克服し、お客様と動物たちとの出会いを演出することこそ、バイオパークの仕事といってもいいかもしれません。

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たとえばカピバラの展示場のあの大きな池。単にカピバラが泳ぎが上手だからという理由だけで作ったものではありません。カピバラがストレスを感じたとき、お客様を傷つけることなく逃げられる場所を確保する。それによってお客様を守り、カピバラも守ろうとして考えられたものです。今のバイオパークは約30年間の「ふれあいへのこだわり」の集合体になっています。

ぜひ一度バイオパークの「ふれあい」を楽しみにいらっしゃってください。ここで楽しんでいただいたことが、人間と動物とがお互いを尊重していける関係につながっていくことを私たちは願っています。

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【ふれあい取扱説明書 その6】動物と空間を共有してふれあい!

前回のトトーラの池から少し進んでアマゾン館を抜けると
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こんな光景に出会います。写真を見ていただければわかりますが、エサ販売用のガチャガチャの上です。こんなときは「飼育員さーん。サル逃げ出してますよー!」って叫ばないようにしてください。ココは彼らキツネザルの定位置です。お客様が直接手で触るガチャガチャの上で待ち構えているということは、当然彼らは触れる近さにいます。敷居もなにもありません。
しかし、こんなにサルと境も何にもないところで、エサを買ったらどうなるのか?
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人気者になれます!エサを自分のてのひらの真ん中に置いたら、そのままゆっくりキツネザルに差し出して後は待つだけ。キツネザルはちょっとヒンヤリした手で、お客様の手を引き寄せてきます。そして
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手からエサを食べてくれます。他ではめったにできない体験が、バイオパークではごく普通です。
動物たちも「この人怖くない人かな?」って思っています。急に走り出したり、すばやく手を差し出したりしないでください。エサの差し出し方は、掌の上にエサをおいて、掌はパーのままゆっくり差し出しましょう。このやり方さえ覚えてしまえば、あとは応用です。
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こちらはフラミンゴ。
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こちらはカピバラです!
さらにヤギ、マーラ、カンガルー、ワラビー、リスザルとつぎからつぎに現れる「ふれあい」を楽しんでください!
ただ忘れてはいけないのは、彼らは人間に従順なペットではありません。いじわるしたりは絶対にしないようにお願いします。

次回は
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彼らにエサをあげちゃいます!