動物図鑑
カンガルーの丘とリスザルの森
喫茶「キウイ」の手前から右へ折れるとリスザルの森です。このリスザルの森の入口と出口は暗いトンネルになっていますが、これはサルたちが本能的に暗い場所を怖がることを利用して、森から外に出ないようにしているのです。これもまた、長崎バイオパークが取り組んでいる、オリや柵を使わない自然の境界のひとつです。
森の中には、たくさんのリスザルたちやキツネザルたちが生活しています。リスザルは昆虫が大好きなので夏場はこのエリアではセミの鳴き声を聞くことがありません。展示場の中ほどにある販売機の周りには、エサを買ってくれる人を待ち構えているサルたちがいて、エサを買った人の肩や頭に乗ってきてエサをねだることもあります。販売機でエサを買ったら、手のひらに載せてそっと差し出してみてください。サルたちの小さな手が、あなたの手をそっと握って、エサをもらっていく時の感覚は、きっと忘れられない思い出になることでしょう。リスザルたちはとても頭が良くてすばしっこいので、このエリアに食べ物や飲み物を持って入ると、たちまち取られてしまいます。そのほかにも、ポケットやバッグの中の小物類や、イヤリングなども取られてしまうことがあるので、じゅうぶんに注意して下さいね。 森に暮らす動物たちの健康管理のため、リスザルの森内の餌やりの時間を土日祝12時〜15時・平日13時〜15時までに制限させていただきます。
リスザルの森を出て順路を進むと、カンガルーの丘と呼ばれるゾーンに入ります。ここでは、オーストラリアの動物たちが展示されていて、ボンボンと太鼓を叩くような鳴き声が特徴の大きな鳥エミュー、もこもこした毛が温かそうなヒツジ、人の笑い声のような鳴き声が特徴のワライカワセミを見ることができます。
坂を下ると「オオカンガルーふれあい広場」です。
ここでは、頭からしっぽの先までで最大2メートル以上になることもあるオオカンガルーたちとふれあったり、販売機でエサを買って、エサやり体験をしたりすることができます。たまにオス同士で力比べをして遊んでいる時には、ケンカをしているようにも見えますが、ふだんはとてもおとなしいオオカンガルーたちですのでどうぞご心配なく。