動物図鑑
アライグマとレッサーパンダの丘
長崎バイオパークは、もともとひとつの山だった場所に作られました。自然の地形をそのまま利用した園内の順路は、1周約2キロで、高低差はおよそ60メートルです。ここ、アライグマとレッサーパンダの丘は、ちょうどその中間地点で、もっとも標高が高い場所になります。長崎バイオパークのシンボルであるラマの岩山をバックにして記念写真を撮れるスポットもありますので、カメラのご用意もお忘れなく。
ゾーン中央の、ガラスで囲まれた展示場の中には、たくさんのアライグマたちが暮らしています。お客様からエサをもらおうと、ぞろぞろついてくるかわいい姿が人気の動物で、日本でも昔はペットとして販売されていましたが、近年、野生化した個体による農作物などへの被害が問題となり、特定外来生物として法律で飼育や輸入が厳しく規制されるようになりました。その結果、ここ長崎バイオパークでもこのような展示場で厳重に管理しながら、飼育を行っているのです。人間の都合で、国内に持ち込まれたり、駆除されたりする動物たちもいるという事を、どうかこのアライグマたちを見ながら考えてみて下さい。
ゾーンの奥には、可愛らしい姿が人気のレッサーパンダを見る事ができます。寒い時期には元気に屋外展示場をかけまわっていますが、もともと中国からヒマラヤにかけての高地に生息する動物で、暑さにはとても弱いので、初夏から秋にかけては冷房の効いた室内で展示をするようにしています。