動物図鑑
カバの池とキツネザルの島
このゾーンでは、長崎バイオパークの人気者、カバのモモ家族と、キツネザルたちに出会う事ができます。キツネザルの仲間は、アフリカ大陸南東のマダガスカル島とその周辺の島だけにすんでいて、分類学上は原始的なサルの仲間とされています。これは、ずっと大昔にはひとつの大陸だったインドとアフリカが、大陸移動で分かれたときに出来た島がマダガスカル島で、その時に島に取り残されたサルが生き残ったものと考えられています。
野生の個体数が少ないため、国際的に保護されている、生物学的にも貴重なサルたちで、長崎バイオパークでは、クロキツネザル、ブラウンキツネザル、ワオキツネザルの3種類を飼育していますが、クロキツネザルたちの中には園内を自由に動き回る放し飼いの群れもいて、思わぬ場所で彼らとふれあうこともできます。
この、自然の環境の中で暮らすクロキツネザルたちこそが、長崎バイオパークが追求する生態展示の究極の姿かもしれません。
カバの池には、泳げないカバとして有名になったモモをはじめとする、モモの家族たちが暮らしています。モモは、日本ではじめて人工哺育に成功したカバですが、飼育員に育てられたため、はじめは泳ぐ事ができず、懸命の特訓の末泳げるようになりました。また、初産のときは自分の子供をちゃんと育てることができるのか心配でしたが、本能でしょうか、水中での授乳もきちんとこなし、立派に育てることができました。これまでに5度の出産も経験して、すっかりベテランママさんぶりを発揮しています。
また、夏休みには特別イベントとして、「カバのスイカまるごとタイム」を毎年開催しています。モモファミリーがおいしそうにスイカをまるごと噛み砕く迫力のシーンは、多くのお客様にお楽しみいただいています。