トリアスふれあい動物園を4月17日より再開園致します。

3月28日に死亡した動物(マーラ)から、トキソプラズマ症を疑う症状が確認されたため、3月31日よりふれあい動物園を休園し、園内全体の消毒作業や動物たちへの投薬を行いつつ経過を観察しておりましたが、その他の動物たちにはこれまでのところ著変は見られず、検査機関での死亡動物の病理検査やPCR検査においても、トキソプラズマ症の病変は見られず感染の可能性は低いとの報告がありました。
引き続き病因について検査機関での精査中ではあるものの、トキソプラズマ症以外の感染症または何らかの中毒症状であった場合も含めて考慮した上で、動物たちおよび飼育スタッフ各員のこの2週間の経過観察の結果、動物およびご来園の皆様への更なる感染拡大の可能性は限りなく低くなったものと獣医師も判断している事から、4月17日よりふれあい動物園を再開園させて頂く事と致しました。
皆様にはご心配とご不便をお掛けいたしましたこと、あらためて深くお詫び申し上げます。
今後もご来園にあたっては、様々な感染症予防のため入退場口の消毒マットでの靴底消毒や動物とふれあう前後の丁寧な手洗いのご協力をどうぞよろしくお願い致します。

    【トキソプラズマ症について】
  • トキソプラズマ症とは、寄生虫による感染症です。人を含めほぼすべての哺乳類、鳥類が感染します。全世界では3人に1人、日本でも10人に1人は感染しています。
  • トキソプラズマ症は人間も感染しますが、感染経路はネコの糞に含まれる病原体(マーラの糞には含まれません)の経口での摂取、もしくは加熱不十分な肉を食べたことによる経口摂取であり、通常動物とのふれあいでは感染しません。
  • 感染した動物に咬まれた場合、ごくまれに感染する場合があるといわれています。ただし、感染力をもつ期間が限られており、症状が出ていない動物から感染することはほぼありません。
  • 人間が感染した場合、ほとんどの人が無症状で、まれにリンパ節の腫れや発熱などが起こります。
  • 免疫力が低下した人の場合まれに脳炎などの重篤な症状が出る場合があります。
  • 妊娠中の方が感染すると、胎児に脳や眼に障害が生じたり、重篤な場合流産や死産になる場合があります。