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公式ブログ “Como esta! BIO PARK”

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ファーブル伊藤の生き物日記「またまたバイオマークのアサギマダラが台湾で確認されました!」

 11月16日にこのブログで「バイオマークのアサギマダラが台湾で2匹確認されました」を書きましたが、その後、11月19日と20日にそれぞれ1匹ずつ同じ場所である、台湾の澎湖諸島で確認されています。何と長崎から4匹も同じ場所で見つかったのです。1500kmも離れた場所です。
2013年台湾3頭目のアサギ.jpg
 上の写真が11月19日に台湾で再捕獲された個体で、10月15日に長崎県長崎市県民の森で標識したものです。左後翅がほとんど欠落しており、長旅の過酷さを感じさせる姿です。この左後翅に「バイオ〇〇〇〇」と今年の通算の数字が書いていましたが残念ながらこれでは個体の把握はできません。
台湾4頭目のアサギマダラ.jpg 
 また、もう1枚の写真は11月20日に同じ場所で再捕獲された個体で10月29日に長崎県長崎市県民の森で標識したものです。この個体は「バイオ2807」とはっきりその数字は残っていました。
 
 今年はこの澎湖諸島に長崎県から4匹、大分県から1匹、山口県から1匹、長野県から1匹と7匹が確認されています。また、台湾本島にも山口県から1匹で合計8匹が日本から台湾へ飛んだことになります。また、山口県から香港にも1匹移動しており、2013年はアサギマダラの調査を行なっている我々には大変大きな、そして意味のある年となったような気がします。まだ、まだ海外からの移動連絡があるかもしれません。毎日、家に帰ってからメールを確認するのが楽しみな日々です。

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ファーブル伊藤の生き物日記「カバの出目太くんがやって来た!」

20131117ouzi01.JPG
 2013年11月6日はカバの出目太くん(1歳1ヶ月)にとっては生まれ故郷の神戸市立王子動物園と大好きなナミコかあさんから離れることになるとても辛い記念日になってしまいました。1年の間お世話をしていた王子動物園のスタッフの方々、出目太くんのファンの皆様には大変申し訳なく思っています。この写真のように多くのスタッフの方々に見送られている光景を見ると切なくなってきますね。(写真提供・どうぶつのくに)
 でも長崎バイオパークとしてはモモ(19歳)の将来のお婿さんを迎える日としての嬉しい記念日となりました。
 11月6日の朝から出目太くんを輸送箱に入れ、ちょうど正午くらいに「今、神戸を出発しました。」と連絡がありました。輸送箱にカバを入れるということは大変な作業になります。私も過去に5頭の子カバたちを送り出していますが、毎回緊張と無事先方に到着してもらいたいとの願いでした。
カバの受け入れといえばモモの前夫であるムーを2000年3月以来になりますので、13年前となります。このため、当園では子カバの受け入れは初めてという飼育員がほとんどでした。カバ担当者も事前に王子動物園を尋ねて出目太くんの飼育環境や性格、えさなどの情報を聞いてきました。
 長崎バイオパークへの到着は11月6日の夜10時でした。土砂降りの雨の中でしたが、すぐに姿を確認したかったので、トラックの荷台から輸送箱を覗くとあまり動かない出目太くんの後姿が見えました。本当はすぐにでも狭い輸送箱から展示場に出してあげたいのですが、夜間のクレーンなど重機の運搬はかえって危険なため、静かな環境で朝を迎えることにしました。
 翌11月7日の朝7時30分頃から作業の準備を開始して9時からマスコミのカメラが待ち構える中を出目太くんは堂々と輸送箱から出てきました。暫くは新しい環境をゆっくり観察するように周りを確認していました。その後、お客様から一番遠い展示場の片隅で寝てしまい、えさにも感心を示さず心配しました。
我々が不安になっている時、カバの群れがいっせいに鳴き出すとそれに応えるように出目太くんも「ブーブー」と鳴いた瞬間はとても嬉しく思わず私も涙ぐんでしまいました。母親や父親と違った声だったと思いますが、カバとして仲間に挨拶したような気がしました。
 20131117demetatouzilyou.JPG
 その後の出目太くんですが、当園のカバたちとのエサのメニューが違うため、まだ1頭で飼育していますが、11月11日にお見合いが出来るように壁になっていた板を一部外しました。この時は無関心でしたが、その日の夕方には出目太くんと今年6月に生まれたムサシと舐めあってお互いを確認していた。 やはり、出目太くんはまだ1歳ですからモモの旦那というよりも、ムサシの兄貴分としてまず群れに合流させる方がいいと判断しています。
19歳のモモの旦那として婿入りした訳ですが、まだまだ幼い出目太くんをモモは配偶者(オス)とは認識していない様子です。このため、出目太くんが大人に成長してモモとカップルになるには早くて2年。出目太くんが父親になるのは早くて3年くらいかかるでしょう。気長に出目太くんの成長を見つつ、モモとのカップリングを行なっていきたいと思います。
皆さんもこの18歳年の差カップルを温かい目で見ていてください。

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ファーブル伊藤の生き物日記「バイオマークのアサギマダラが台湾で2匹確認されました。」

2013台湾に飛んだアサギ②.jpg
今年の5月13日に当ブログで書いた「アサギマダラを追いかけて」では今年のアサギマダラのマーキング数を1146匹行なえば17年間のマーキング調査で通算5万匹になると目標を立てていましたが、その目標は9月24日に達成していました。
 その5万匹達成のご褒美のような重大な連絡が先日ありました。それはこのタイトルのように台湾で私のマークが発見されたのです。
 長崎県佐世保市国見山から9月24日に妻とマーキングをした個体が台湾の中国大陸側にある澎湖諸島で写真に撮られていたのです。私のマークはバイオと書いた後にその年の通し番号を記入していますが、残念ながら写真で判断できるのが、「ナガサキ 9・24 K」でした。「9・24」は日付で、「K」は国見山を意味していますので、間違いなく私が国見山で174匹マーキングをした中の個体です。もし、バイオ1146であればちょうど5万匹となったのですが、捕獲されていなかったので真相は不明のままです。
 その後同じ場所で今度は11月9日に 「バイオ2269 ナガサキ S  10・18」が再捕獲されています。この連絡を受けた時は驚きと共に嬉し涙が出て妻と抱き合ってしまいました。
 11月15日現在では私が長崎県からマークした個体で確認されたものは鹿児島県屋久島、鹿児島県奄美大島、沖縄県与那国島の3箇所です。特に与那国島への記録については長崎県佐世保市弘法岳から10月18日にマークした個体が10月24日に与那国島で発見されています。わずか6日間で与那国島にて確認されたのです。おりしも10月18日のマーク日は台湾へ飛んだ2匹目のマークをした日ですので、同じような移動をしていったのかもしれませんね。
 アサギマダラのマーキング調査は国内で1980年から行われており、2001年に日本から台湾への移動が2匹(その内の1匹がバイオマーク)確認されて以来昨年まで日本から台湾への記録が11例だったと思いますが、今年はこれまでに5例出ており、本当に快挙なことなのです。それも11月9日は日本から台湾への移動個体が3匹同じ場所で捕獲されています。1匹は山口県からで、もう1匹は大分県からです。しかもこの2匹をマークした方は同一人物なのです。もう1例台湾の別の場所で捕獲された個体も山口県からで同じ方のマークでした。
これは山口県→大分県→長崎県→台湾というルートがぼんやりと見えてきたような気がします。
 11月13日に今年3000匹目のマークも達成しましたが気温が低下してアサギマダラも少なくなってきました。今年はもうアサギマダラのマーキングの時期は終わりになって来ました。でも来年もまた台湾や南西諸島で繁殖した次世代が5月ごろから長崎県に渡ってくることでしょう。 
 今度は台湾から渡ってきたアサギマダラを捕獲してみたいものです。

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動物慰霊祭

20130111irei.jpg

11月11日に、園の敷地にある動物慰霊碑の前で動物慰霊祭をとり行いました。この慰霊祭は、当園でこの一年間に亡くなったすべての動物たちへ感謝を捧げ、供養をするために毎年行っているものです。

動物たちにとって天寿を全うできる環境を整えるのが私たちの仕事ではありますが、残念ながら私たちの力が及ばずに失われてしまう「命」もあります。この慰霊祭はそうした命の大切さについて、スタッフ全員が振り返る機会にもなっているのではないかと思います。

余談ですが、慰霊碑を建立したり、慰霊祭を行ったりといった事は日本の動物園では一般的に行われていますが、外国ではほとんど行われていないとか。八百万の神々が住まわれている日本独自の感覚に基づく習慣なのかもしれませんが、私たちもこの習慣を大事にして行きたいと思っています。

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