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公式ブログ “Como esta! BIO PARK”

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ファーブル伊藤の生き物日記「カバ」

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 明日の2012年5月28日で当園のカバの『百吉(ももきち)』は1歳の誕生日を迎えます。
 昨年はカバが日本に初めて来た年からちょうど100年目の節目の年に当たるため、名前に百を入れて『百吉』と命名しました。
 あれから早1年。『百吉』も大きく成長しました。しかし、カバのオスの子供が生まれた場合、母親と同居しておく期間としては2歳が限度であると私は考えています。それは母子での近親交配を避けるためで、他の動物園に婿入りする時期としてはあまり大きくなる前の1歳半くらいがベストではないかとも思っています。それで言うと『百吉』が当園に入られる期間は残り1年以内となってしまいます。寂しいことですが、『百吉』の将来を考えると配偶者候補がいない当園での飼育よりも他園で配偶者を得て、子孫を残すほうが幸せであり、彼の役割だと考えるようにしています。現在、『百吉』を飼育してくれる動物園を捜しています。近々この日記で発表できればと思っています。

 今年の5月4日に東武動物公園でカバが生まれたと連絡をいただきました。今年2月に当園で死亡した『ムー』の兄弟になります。もし、男の子だったら、『モモ』との結婚相手として婿取りに走ろうとしましたが、生まれた子は女の子と判り、私的にはちょっぴり残念です。『モモ』の再婚相手が『ムー』の弟だったら相性はいいかなと勝手に思っていたのですが、なかなかうまくいかないですね。当園は『百吉』を出さなければいけないが、当園に来るオスのカバがいないのです。
 今、国内の動物園のカバが少なくなっています。日本の動物園のカバの世界でも少子高齢化社会になっています。18歳の『モモ』と年齢が近く、夫婦になれるオスのカバがいません。このため、『モモ』の国内での再婚相手捜しは暗礁に乗り上げている状態で今更ながら『ムー』の存在が大きかったことを実感しているところです。

 さて、先程少し紹介した東武動物公園の子カバは5月19日に公開したようです。カバの赤ちゃんはどの動物よりもかわいいと私は勝手に思っていますが、女の子は更にかわいいので、すでに人気者になっていることでしょう。特に『ムー』の妹ですから私にも愛着はあります。会いにいきたいなと思っています。

 長崎バイオパークで生まれたカバは30年間の飼育期間で7頭(オス5頭メス2頭)になります。私はこのすべての子供たちの成長を見てきました。『ドン』と『ノンノン』との子供が『モモ』を含めて3頭で、『ムー』と『モモ』の子供が『百吉』を含めて4頭です。みんなそれぞれの性格があり、かわいい子たちですが、やはりバイオパークから出園する時が寂しく、悲しい思いになります。またその思いになる日が近づいているようですが、私としては『百吉』の良い婿入り先を捜すことが役割だと考えています。

 私が定年退職した後の楽しみとして以前から考えているのが、妻と二人で行く、バイオのカバたちの子孫に会う旅です。だから、『百吉』の行く動物園の近くに有名な温泉があるところがいいな。それに珍しい昆虫が採集できるところが最高です。

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ファーブル伊藤の生き物日記「オグロプレーリードッグ」

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ファーブル伊藤が気になる様々な長崎バイオパーク内外の生き物たちについて書いていこうと思っています。(一番興味がある昆虫ばかりになるかもしれませんが・・・)

その第一回目は「プレーリードッグ」です。

今年もプレーリードッグの子供たちが巣穴から出てくる時期になりました。長崎バイオパークのプレーリードッグは正式には「オグロプレーリードッグ」です。

そのプレーリードッグに今年もたくさんの子供たちが巣穴から姿を出してきています。当園の飼育展示場はプレーリーたちが自然に巣を掘れるようにしていますので、生まれた子供を見ることができません。そのため、母親の体型や乳首の発達などが確認のポイントなのです。例年3月頃に巣穴で出産するようで、生まれた子供が自分で巣穴から出るまで約2ヶ月かかります。その間、飼育スタッフは母親となるメスたちの体をジロジロとチェックしています。当園では今年子供を産む予定のメスは5頭で、1頭が平均5頭の子供を産みますので、今年の繁殖予定は25頭で考えています。

その子供たちが巣穴から出てくる時期が当園では毎年5月8~15日です。いつもゴールデンウィークが終わってしまった頃に出てくるのです。まるで、プレーリーたちは園内が静かになった頃を見越して警戒する母親が「そろそろ出てきていいよ。」と教えているようです。我々飼育スタッフとしては多くのお客様が来園される時期にかわいいい子供たちを見ていただけないことがとても残念なのです。

今年も3月下旬には母親の乳首がよく見えるようになってきました。「今年はもしかするとゴールデンウィーク前に出てくるかな?」と期待していたのですが、やはり今年も初確認が5月8日の朝に6頭が出てきました。ゴールデンウィークが終わって2日後でした。昨年が5月12日だったので、4日早くなってはいますが、来年はぜひ『こどもの日』には顔を出して欲しいと今から願っているところです。

さて5月8日の朝に6頭確認した後はこの日記を書いている5月18日午前10時までに23頭の子供の姿を確認しています。プレーリーの展示場は真ん中に仕切りがあり2つの群れに分かれていますが、向かって右側はA群で、左側がB群です。それぞれオス1頭メス2頭の3頭で飼育しています。他にペットハウスにオス1頭メス1頭のペアです。

23頭の子供はA群に13頭、B群に6頭、ペットハウスに4頭が確認されていますが、この調子ではまだまだ増える可能性があり、予定の25頭は超えるかもしれません。

子供の確認作業も大変で、巣穴から出てきた子供たちは警戒心が強く、人の動きによっては警戒して巣穴に入って出てきません。また、上空に飛ぶ天敵のカラスやトビには驚いて巣穴に逃げ込みますが、ハトにでも驚いて逃げています。このため、巣穴から出ている子供の数を数えているときにハトなどが飛んでくると、また数え直しとなってしまいます。

巣穴の出入り口も10個以上ありどこから出てくるかもわかりません。2人で見ていても数が違う場合もあります。今後、益々混乱しそうですが、これは「うれしい悲鳴!」という言葉通りです。

しかし、今後心配なこともあります。6月には梅雨に入り、時に大雨で巣穴に雨水が流入することがあります。ジメジメが長く続くと抵抗力の弱い子供たちが病気にかかり易くなります。また、園内にはイタチ、テンなどの肉食哺乳類やアオダイショウやシマヘビなどのベビ類が少なからず生息していますので、それらから守ってやらなければなりません。

ちなみにプレーリーの展示場に釣り用のテグス糸が張っていますが、これはプレーリーを襲うカラスやトビ除けです。この釣り糸はミーアキャット展示場と生まれたばかりのカピバラを展示する柵内にも常時設置しています。

私はかなり以前からプレーリーの巣穴の内部構造について調べてみたいと思っていました。動物図鑑などでは巣穴にはえさの貯蔵庫や寝室、トイレ、育児部屋などが分かれていると図式されているものを見ますが、その実物をぜひ見てみたいのです。ただ、彼らが生活している巣を壊すのはかわいそうだし、とその夢はいまだ叶ってはいません。

ただ、先日、病院で大腸検査を行った時、肛門から入れられたファイバースコープで自分の腸内をモニターで見ていたときに、腸内の映像にプレーリーの姿が浮かびあがり、「こんな器械でプレーリーの巣穴が見られればいいな。」と検査中に思ったことがありました。

普通いませんよね、自分の初めての大腸検査中にプレーリーの巣穴のことを考えている男は。常に生き物のことを考えているバカなファーブル伊藤でした。

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