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公式ブログ “Como esta! BIO PARK”

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ファーブル伊藤の生き物日記「キラキラ始めました!」

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 今年も12月1日より長崎バイオパークのクリスマスイベントである「チョウのさなぎのクリスマスツリー」の展示が始まっています。真っ白なツリーに黄金色のオオゴマダラのさなぎが30匹前後飾ってあります。
 飾ってあると書きましたが、このさなぎは生きており、約2週間でチョウに羽化します。このため、運が良ければ神秘的な羽化の様子を観察できるのです。羽化はとても感動的ですが、さなぎからチョウが脱出するのはあっという間ですので、見られた方は本当にラッキーですよ。
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 以前、「生き物をツリーに飾るなんてかわいそうだ!」というご意見をお聞きしたことがありましたが、ご説明すると納得していただきました。そのご意見とは「さなぎに色を塗って殺している」と勘違いされたからでした。この色も自然であり、殺しておらずチョウの羽化する場所になっていると話したことを覚えています。我々は自然にこの色であることは飼育していて知っていましたが、普通に考えるとこんなに美しいさなぎは自然界にいないと思うのが当然なのでしょう。
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 今日も2匹が羽化しており、お客様に説明すると記念に写真を撮っていました。明日の朝には飛翔して今開花しているトックリキワタの花の蜜を吸いに行くのでしょうか。
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 また、昆虫館では「キラキラ輝く昆虫展」も本日より開催しています。昆虫は天敵が多い弱い生き物ですから、そのほとんどが保護色の体色をしています。しかし、それに反して、オオゴマダラのさなぎのように光輝いている昆虫もいます。その昆虫たちを集めたのがこの展示になります。
 タマムシやモルフォチョウなどの標本以外にもカナブンやニジイロクワガタ、ナナホシキンカメムシなどの生きた昆虫の展示もあります。
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 その中でオオセンチコガネは今年の夏に長崎県島原半島の牧場で牛の糞の中から採集してきました。糞にこのような美しい虫が集まるのも不思議ですね。
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暑い中で若者が牛のフンと糞闘して来ました。

虫が苦手な方もこの昆虫の美の鑑賞に是非昆虫館にお立ち寄りください。展示は2月28日まで行なっています。